HANS J. WEGNER / ハンス J. ウェグナー

ハンス J. ウェグナーは、デンマークの家具デザイナーの中で、最も創造的で革新的、かつ多作なデザイナーとして知られています。椅子の巨匠と呼ばれるウェグナーがデザインした椅子は500種類以上にも及び、その多くが名作として高い評価を受けています。デニッシュモダンを牽引したデザイナーの一人でもあるウェグナーはかつて、“デニッシュモダンと呼ばれるデザインスタイルはどのように作られたのか” というデンマーク国外の人々からの問いに対して “4本の脚、座面、背、アーム、そしてそれをつなぐフレームというように、可能な限りデザインを純粋かつシンプルなものにする連続的なプロセスにより作られたのだ”と答えています。ウェグナーが遺した最も大きな功績は、その家具の核となるもの、その家具の本質ともいえるべきものを、シンプルで機能的なデザインを通して表現することに注力したことだといえるでしょう。ウェグナーは1914年にデンマーク南部の町トゥナーで靴修理職人の息子として生まれ、わずか14 歳でデンマークの家具職人H.F. スタールベルグに弟子入りしました。その後、コペンハーゲンへと移り、1936年から1938年まで美術工芸学校で学び、家具デザイナーとしての道を歩み始めました。

CARL HANSEN ＆ SON / カール・ハンセン＆サン

「Carl Hansen & Son（カール・ハンセン＆サン）」は、デンマーク・オーデンセで創業した北欧家具メーカーです。1908年に家具職人のカール・ハンセンが小さな工房を立ち上げ、妥協のないクラフトマンシップで、最高級の家具を世に送り出すことを信念に事業をスタート。1949年、北欧家具の巨匠ハンス J. ウェグナーとパートナーシップを結び、代表作である「CH24（Yチェア）」をはじめ数多くの名作を発表。ミッドセンチュリー期の家具デザインに革命を与えました。現在は世界で最も多くのウェグナー家具を扱うメーカーとして世界に名を知らしめています。その後も、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、コーア・クリント、安藤忠雄など、名だたる有名デザイナーと協働。創業から100年以上経った今なお語り継がれる名作家具は、世界中で愛されています。デンマーク伝統の製作技術を維持することはもちろん、サステナビリティを意識した家具製作にも配慮しています。新進気鋭の家具デザイナーやアーティストとも積極的にコラボレーションし、北欧家具に新しい価値を生み出し続けています。

▽コラム｜CARL HANSEN & SON（カール・ハンセン＆サン）で叶える北欧家具のあるおしゃれな暮らし
https://timberyard.net/cozylife/connect/carl-hansen-son/
▽コラム｜知られざる家具工房の裏側を初公開！CARL HANSEN＆SØN（カール・ハンセン＆サン）ジャパンの「OPEN CRAFT STUDIO（工房見学会）」に参加しました
https://timberyard.net/cozylife/build/carlhansenandson_open-craft-studio/